世界標準の電気設計CAD EPLANブログ

【お役立ち資料】電気設計で最も時間がかかる5つの作業とその対処法 | 世界標準の電気設計CAD EPLANブログ

作成者: Admin|Sep 26, 2019 4:00:00 AM

電気設計を汎用CADで行うことは小さなのこぎりで木を伐り倒すようなものです。最終的には伐り倒すことはできますが、その労力と時間は計り知れません。

同じことが CAD ソフトウェアにも当てはまります。電気設計は複数のページから成ります。そのため、全てのページが 1 つの設計図面として整合されている必要があります。

汎用CADには電気設計プロジェクトを効果的に表現・設計する機能が備わっていないため、作業には多くの工数と時間が必要です。さらに多くの手作業が、小さなミスを引き起こす可能性が高くなります。

ここでは最も時間がかかる5つの電気設計作業に注目します。
電気設計専用CADソフトウェアによって、どのぐらい設計効率の大幅向上が達成できるのでしょうか。

もくじ

  • プロジェクトの印刷
  • ページの挿入
  • 結線の番号付け
  • ラベルの印刷
  • 間違いの修正

 

プロジェクトの印刷

前述のとおり、汎用CADは、設計ページごとに別々のファイルに分かれています。1つのプロジェクトを印刷するために、各ファイルを開いて印刷し、これを閉じてから次のファイルを開く必要があります。

これは時間がかかる処理であり、いたって非効率的です。
150ページから成るプロジェクトの場合、プロジェクト全体を印刷するのに約300分はかかります

データベースを基本とした電気設計専用CADから情報にアクセスすることで、より速やかに作業を行えます。すべてのページがプロジェクト内に存在するため、「印刷」をクリックするだけで、プロジェクト全体がプリンターに送信されます。

ページの挿入

汎用CADにおける設計環境では各ページが別々のファイルに分かれています。
そのため、1つの電気設計プロジェクトで多数のページがバックグラウンドで開いた状態になると、処理に時間がかかるだけでなく、手直しや挿入の際に間違いが発生する可能性があります。

同じ150ページのプロジェクトを例に挙げると、汎用CADでこのプロジェクトに4つのページを追加する場合、他のファイルとの間に各ファイルを挿入する必要があります。

ページ番号の再割り当て、すべてのデバイスへの番号再割り当て、すべての結線のタグの再割り当てなど、挿入に伴うすべての変更作業を手動で行う必要があります。

これによってプロジェクトの所要時間が120 時間も増える可能性があります。

データベースを基本とした電気設計専用CADでは、情報へのアクセスと手直しをより短時間で行えます。ファイルは構造化されているため、同じ挿入処理にかかる時間はわずか 1 時間です。

結線の番号付け

電気回路図には膨大な数の結線が含まれているため、結線への番号付けは時間がかかる大変な作業です。さらに、それぞれの結線に結線番号を付け、これらの番号は特定の規格と条件に従う必要があります。

汎用CADは電気設計を念頭に置いていません。体系的に結線に番号付けするためには、スクリプトを作成するか、この機能を外部のプログラムによって実装する必要があります。

コストがかさむ要因として、150ページのプロジェクトに3,600本の結線があるとした場合、これらの結線に手動で番号付けすると所要時間が5時間増えます

データベースを基本とした電気設計専用CADで作業を行った場合、複数条件の結線番号付けは規則に則り作成されるため、番号付けや番号再割り当てに追加の時間はかかりません

また、複数の条件を作成することも可能です。結線のルーティングは常に同じではありません。プロジェクト内の結線には接続先に応じて異なる番号を割り当てる必要があります。たとえば、PLCセクションでは、電気回路図上の一部のコンポーネントが PLC と通信する必要があります。

ラベルの印刷

結線のラベルも印刷する必要があります。

多くの場合、アプリケーションの外部でこの作業を遂行する手段を見つける必要があります。汎用CADでは、この場合も作業を完了するためにファイルを 1つずつ開く必要があります。

3600本の結線のラベルを印刷するには約24時間かかります。この作業に時間あたり $75かかるとした場合、これによってプロジェクトのコストは $1800増大します。

電気設計専用CADでは、すべての結線番号がデータベース内に存在するため、この情報に速やかにアクセスできます。Phoenix Contact、Wago、Brady Labeler などの印刷ツールを活用することで、15分で完了できます。

間違いの修正

回路図内の間違いは見つけて修正するのに時間がかかります。それだけでなく、見逃されて後工程で影響を及ぼすことになると、プロジェクトが遅れる原因となります。プロジェクトが終了するまでに、膨大な時間が余分にかかる可能性があります。

電気設計専用CADで作業している場合、プロジェクトのスキーム全体で問題を容易に把握できます。予め用意されているエラーメッセージ検出機能によって回路図内の間違いを検出できます。

このような間違いの修正も簡単に行えます。プロジェクト内の複数ページに影響を与えるコンポーネント エラーがある場合、1 か所で間違いを修正すれば、その複数ページ プロジェクトに含まれるすべての要素に修正が反映されます。

お役立ち資料をPDF版で読む

ホワイトペーパーのダウンロードはこちらから