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標準化の重要性:柔軟に仕事ができなくなると思い標準化を後回しにしていませんか

作成者: Admin|Jul 13, 2021 10:00:00 PM

EPLAN UKブログを日本語に訳しています。一部抜粋、わかりやすい日本語に言い換え、追記などを行っています。完全版(英語)はこちらのリンクからご確認ください。

The importance of standardisation: are you familiar with all these benefits?

多くの産業では、電気、プロセス、空圧の回路図を組み合わせて作業しています。しかし、これらの異なる分野間のコミュニケーションや協力は、それぞれが異なる方法や異なるプログラムで作業しているため、最適とは言えないことが多いのです。

俗人化した方法、つまり標準化がなされていないと、問題は発生したときにしかわからず、常に急ぎの対応を求められます。標準化は難しいことではありません。企業がガイドラインを確立し、明確なコミュニケーションをとることが必要なのです。

この記事では、標準化をしなかった場合の影響を詳しく見て、標準化された働き方への第一歩を踏み出すのに役立つ解決策を提案します。

非効率なデータ管理と連携

企業内では、各部門がそれぞれ異なるプログラムを使って仕事をしていることが多いと、あるプログラムに入力した情報を、次のステップで別のプログラムに手動で転送したり設定したりしなければなりません。このような手作業での作業のため、気づかないうちにエラーが発生してしまうことがあります。また、外部の企業と仕事をする場合、標準化されていないことが障害となり、回路図のドキュメントをどのように受け取るか分からず、情報を処理するために余分な時間がかかってしまうこともあります。

また、各部門だけでなく、設計者もそれぞれ独自の方法で仕事をする傾向があるため、情報が非効率的または非論理的な方法で他の部門に渡されることがあります。

さらに、異なるプログラムで作業しているため、変更点の追跡が困難になります。その結果、ドキュメントは常に最新の状態ではなく、機械が故障した場合、正しい最新の情報を得るのに時間がかかることがあります。

このような非効率的な共同作業により、設計者は本来の仕事ではなく、トラブルの火消しや手作業での情報伝達に比較的多くの時間を費やしています。お客様が最新版のドキュメントを探すのに5時間近く費やしたケースを知っています。イライラが募る5時間だったのではないでしょうか。

働き方の最適化

上記のような問題は以下の方法で解決できます。

  1. 働き方を標準化する。
  2. すべての部門が同じプラットフォーム上で仕事をする、統合された仕事のやり方に切り替える。

標準化

作業方法を標準化し、構造について合意することで、各部門間の協力関係が大幅に改善されます。相互のコミュニケーションがより効率的になり、データを効率的に分割することができます。明確なルールを設けることで、問題は未然に防止され、情報の交通整理は可能な限り効率的かつ円滑に行われます。

外部との協力関係も、標準化のおかげでよりスムーズになり、何を期待しているかを正確に伝えることができます。作業方法の標準化と構造化には、最初に時間と費用がかかりますが、すぐに価値があることがわかるでしょう。

現在、多くの企業が、柔軟性を失うことを恐れて標準化を遅らせています。しかし、実際には、柔軟性が失われる可能性があっても、標準化のメリットを上回ることはありません。例えば、4〜5種類の異なる規格で仕事をしているお客様に出会ったことがあります。工場内の多くのベルトコンベアの1つが停止したとき、正しい情報を取得して生産を再開するのに多くの時間がかかった。その結果は?時間のロスと不必要なコストは、ドキュメントの構造について明確な合意をすることで簡単に回避することができた。

標準化の重要性は、多くの企業では問題が発生したときに初めて見えてきます。そして、その時にはもう手遅れなのです。問題が山積みになる前に、標準化に投資するビジョンを持っていますか?

プラットフォーム

EPLANのように、電気、プロセス、空圧などの異なる分野が一つの環境に統合されているプラットフォームを選択すると、コラボレーションがよりスムーズに行われることにすぐに気づくでしょう。情報を簡単に共有でき、1つの分野で変更が行われた場合でも、すべての分野で最新の情報を簡単に得ることができます。

EPLANの統合環境で作業することのさらなる利点は、プロジェクトがクラウド環境であるEPLAN ePULSEに保存されることです。これにより、いつでもどこでもプロジェクトにアクセスすることができ、コラボレーションがさらに容易になります。

EPLAN Cloud内の無料アプリケーションであるEPLAN eVIEWのおかげで、クラウド上のドキュメントにリンクしたQRコードをマシンに提供することができます。機械が故障したときにスマートフォンでコードをスキャンすると、すぐに正しい情報を受け取ることができます。


参考:eVIEW You Tube動画

新しい働き方のメリットを活かす

標準化された作業方法と、統合された複合的なプラットフォームとの組み合わせに切り替えることで、様々な利点があります。

  • ミスの少ない効率的な仕事ができるようになり、コスト削減につながります。
  • プロジェクトのターンアラウンドタイムが短くなる。
  • ミスコミュニケーションや誤解による遅延やフラストレーションがなくなり、協力関係が向上する。
  • プロジェクトに付加価値がつく。
  • ドキュメントが最新で簡単にアクセスできるため、機器のダウンタイムが短縮される。

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