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2021/04/07
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電気設計を行う企業にとって、電気CADソフトは売上げを左右する大きな要素です。電気CADを選ぶ際、どのようなポイントを重視しているでしょうか。価格や使いやすさ、サポート体制なども大切ですが、忘れがちなポイントが「システムとの連携」です。なぜなら、システムと連携できるかどうかによって、「見える化」の進捗に影響を与えるからです。電気設計の現場において、なぜ見える化が必要で、電気CAD選びにどう関係するのかなどを解説します。
* この記事は2018年10月30日にEPLAN Japan 公式ブログに掲載した記事を再編集、再掲載いたしました。
見える化とは、「目に見えない現場の状況や問題点を可視化し、改善すること」です。具体的には、グラフや図表で業務の流れを目に見えるかたちで表すこと。業務プロセスの実態を把握できるので、問題改善が可能となります。もともとは製造現場で実践されていましたが、現在ではさまざまな業務分野で広く利用されている手法です。しかし製造現場に比べ、設計現場では見える化が遅れているといわれています。
見える化を電気設計の現場で行うと、どのようなメリットが得られるのかを解説しましょう。
まずは見える化がもたらす「企業全体のメリット」について見ていきます。見える化を行うと、業務の全体像を把握できます。業務における「無駄の発見」や「問題解決」には、全体像の把握が欠かせません。また、業務に必要なスキルと人材のスキルを照らし合わせることで、どの従業員をどの部署に配置すると効率的かを判断できます。これにより、人事異動において適材適所の配置が可能です。
電気設計現場においては、それぞれの業務がより効率的になるでしょう。 例えば「要求の定義」では、要求の漏れを防ぎ、市場ニーズに合った正しい定義が行えるようになります。また「機能設計」においては、要求や技術的な制約といった原理原則を踏まえたうえで検討が可能です。さらにこれらの情報にもとづいて、現実的な実現手段であるハードウェアおよびソフトウェアの割り付けができます。結果的に、以下のような効果が期待できるでしょう。
見える化を行うことで、無駄をなくし、よりよいものをより早く開発できるようになるため、電気設計現場における課題を解決する手段となるはずです。
それでは、具体的に見える化を行うにはどうすればよいのでしょうか。効率的に見える化を行うには、ソフトウェアツールの利用が欠かせません。つまり、企業としてシステムを導入するということです。それでは、見える化を可能にするシステムを紹介しましょう。
ERPとは、基幹系情報システムのことです。「ヒト」「モノ」「カネ」といった経営資源の情報を一元管理し、適切に分配することで効率化が可能なシステムのことを指します。ERPを導入することで、会社の業務全体を見える化することが可能です。
PLMとは、製品のライフサイクルに関する情報を一元管理するシステムです。また、PLMと似た言葉でPDMがあります。PDMはおもに開発時における製品のデータを一元管理するシステムで、PDMの範囲をより広げたものがPLMといえます。会社全体ではなく、設計業務単位で考えるなら、PLMやPDMを導入することでも見える化が可能です。
ERPやPLMの導入は、今や企業にとって必要不可欠ともいえるシステムです。ただし、電気CADによってはこれらのシステムと連携できないこともあるため注意してください。システム化を検討しているなら、既存のERPやPLMと連携可能な電気CADソフトがおすすめです。
参考: