EPLAN Harness proDは、ケーブルハーネスの開発およびケーブルルートを3Dで設計します。新しい2022バージョンでは、ケーブルルートの簡単な設計や製造図面の最適化された導出などの機能を提供します。
EPLAN Harness proDは、ケーブルやワイヤーハーネスを3Dで設計し、必要なドキュメントを自動で作成できるソフトウェアソリューションです。具体的には以下のような機能を提供します。
機械CADで設計した3Dモデルを利用して、電気部品の位置を決定し、ケーブルのルートを決めることができます。
画像:電気部品の配置とケーブルレイアウト
この統合されたデータをもとに、ケーブルの製造で必要になるドキュメントを自動で生成することができます。例えば必要なケーブルの長さは3Dレイアウト上ですでに決定し、ハーネスを製造するためのネイルボードやケーブル図などはクリック一つで作成されます。これにより、ケーブルやハーネスの製造に取り掛かるタイミングが早くなります。
EPLAN Harness proDはインポートした機械設計CADの3Dデータと電気設計データを連携することができます。
EPLAN Electric P8 および EPLAN Pro Panel で電気設計、パネルレイアウト設計が行われている場合、接続情報や部品データを参照し、機械3Dモデルに自動で配線を行います。
EPLANは、一般的な機械CADシステムから3Dモデルをインポートするためのインターフェースを備えています。
EPLAN Harness proD 2023は、EPLAN プラットフォーム2022ソリューションと同じユーザーインターフェースデザインを採用しています。すでにEPLANを使っているユーザーも、新しくEPLANを使うユーザーも直感的な操作ができるUIです。
3Dでのケーブルルートの設計は、主に2Dで設計を行う電気設計者にとって、最初はやや不慣れなものです。3Dへの移行をスムーズにするため、EPLAN Harness proD 2022では、配線経路の移動を正しい軸に固定することができます。この機能でケーブル経路を正しい方向に素早く簡単に敷設することができます。
ケーブル図やネイルボード図などは単独で生成することができます。また、チェックボックスにチェックを入れるだけで複数の図面を同時に生成することもできます。
ケーブル図やネイルボード図自体もHarness proD 2022に改善され、分かりやすくなっています。例えば、表内の行に色を付けて見やすくすることができます。また、コネクターなどの接続可能な部品と一緒に電線の色も表示できるようになり、より分かりやすくなりました。
Harness proD 2023バージョンより、ブラウザベースで詳細なケーブルルートを確認することができます。もちろん3DでFrom-Toを確認できます。
ケーブル製造設計のための様々な寸法を事前に設定することができます。これまでのバージョンでは寸法線を表示できる場所が決められていましたが、それが自分の好きな場所で寸法線を引くことが出来るようになりました。
ETH Zurichに設立された新興企業Suncarは、掘削機などの移動機械の駆動装置の電動化に焦点を当てています。「Harness proDの直感的な3D環境での設計により、掘削機の配線設計が非常に簡単にできるようになりました。ワイヤーハーネス設計をデジタルツインで事前にシミュレーションし、顧客と一緒に最適解を考えることができます。」と、Suncar社の創業者兼マネージングディレクター、Stefan Schneider氏は言います。
完全なレポートはこちら(英語)から
参考:
EPLAN UKブログ
Software for cable planning in 3D: EPLAN Harness proD 2022
公開日:2022年10月17日
最終更新日:2023年3月20日