と思う方がいます。
3D電気設計のメリットはわかる。電気設計も3D部品データが必要なのはわかるけれど、準備するのは大変だろうな。と思っているみなさま、
実は3D部品データの準備は思っているほど大変な作業ではありません!
部品ライブラリの再構築がネックになっていますか?もちろん魔法のように一瞬で「パッ」とはいきません。でも、電気設計の効率化を一番に考えているEPLANは電気設計者の手間をなるべくかけずに済むようにいろいろな方法で部品データの準備ができるようにしています!
EPLANで3D部品データを準備する3つの方法をご紹介します。
必要な部品データがEPLAN Data Portalにあれば、基本的に必要なデータをダウンロードするだけですぐに設計に使えます。一番ラクな方法ですね。
EPLAN Data Portlaには2024年3月現在、483社 1,686,409点の部品データが掲載されています。世界中の部品メーカーのデータをカバーしている電気設計部品のポータルサイトです。
もちろん日本メーカーの掲載数も年々増加しています。
日本メーカーに絞ると、42社 約33万点の掲載があります。
EPLAN Data Portalは電気設計から製造工程まで使える品質の部品データ提供目指し、EPLAN Data Standardという独自の基準を設けています。
例えばダウンロードした部品が穴あけ位置データを正しく持っていれば、中板のどの場所に穴あけ加工が必要かデータが取得できます。ほかにも回路図を書くために必要な定格情報、3Dレイアウト設計で必要になる3Dデータはもちろん、メーカー情報や取扱説明書PDFリンクという情報もData Portalに掲載部品には含まれています。これらは、部品メーカーがメンテナンス・サポートしている安心なデータです。
ほしい部品データをメーカーが載せていない場合は、メーカーに直接リクエストを出すことができます。
そもそもメーカーがEPLAN Data Portalに載っていない場合も、EPLAN Data Portal専任営業が直接メーカーに掲載してもらえるよう交渉します。
参考:【Tips】EPLAN Data Portalで部品に関するリクエストをメーカーにする方法
皆さんが想像する「手間がかかりそう…」というのはこれですね。
必要なすべてのデータがEPLAN Data Portalに掲載されていない場合、部品データを自分で作ります。部品データをメーカーのWEBサイトから探して、STEPデータをダウンロード→3D電気設計で必要になる情報入力→できた!を繰り返すことウン十回。と思うと確かに手間と工数がかかりそうです。
しかし、電気設計のEPLANは忙しい電気設計者の手間をできるだけ軽減するよう努めています。
EPLANでは部品データ作成のトレーニングを設けており、2日間で、だれでも部品データが作れるようになります。外形寸法は同じで定格が違う部品のような、似たような形の部品を何種類も使う場合は、1つデータを作ってほかの部品に使いまわすこともできます。部品リストをCSVデータに準備して、一括インポートすることもできます。できるだけ手間は減らしていきましょう。
寸法の値だけ持った3D部品データでよければ、部品の寸法を入れれば3Dの箱として部品データが表現されます。寸法の値を持った部品データを使って制御盤内レイアウト設計をすれば、盤の中に部品が収まるかどうか、干渉しないかどうかを実際の物を作る前にCAD上で確認することができます。配線に必要なケーブルの長さも大まかにつかむことができるというメリットもあります。
部品の寸法サイズだけを入れて3Dで表現されたものが、黄色い箱です。隣の端子台は3D部品情報を持っている部品です。部品の上に伸びているうっすらと見える線は配線を表現しています。寸法を入れてできた黄色い箱のデータからも、線が出ています。部品の寸法を入れた3D部品データで、ざっくりとした3Dレイアウト設計を行い干渉や使用する部品が入るのかなどの確認は十分に可能です。
EPLANの電気設計CADについて1時間でわかるセミナーを定期開催しています。
公開日:2023年1月24日
最終更新日:2024年4月5日