eVIEW ARは、制御盤の貼付されたプロジェクトのQRコードをスキャンするか、eViewから直接ARを起動することで、その制御盤のARデジタルツインにアクセスできます。実際の制御盤の上にオーバーレイとして表示させることも、好きな場所に配置することもできます。さらに、制御盤の回路図をAR画面から呼び出すことができます。ARで表示されている部品からEPLAN Data Portalの部品情報にアクセスすることもできます。
たとえば、機械のモーター回路ブレーカーがトリガーされ、システム全体が停止するという場合、故障を修理するためにサービス技術者が呼ばれます。ダウンタイムの長期化を防ぎ、生じるダウンタイムコストを最小限に抑えるために、一分一秒が重要です。
サービス技術者がeVIEW ARで原因となったモーター回路ブレーカーにリンクされているモーターを識別したとしましょう。
サービス技術者は、紙図面にメモを残し、PDFをメールで担当者に送ることは必要なく、eView ARから故障の原因をプロジェクトにメモをしておく「赤ペン機能」と「緑ペン」機能を使うことで、今後の作業をより簡素化します。赤ペン機能で書き記したコメントは関係者に自動で通知される仕組みになっています。
Eplan eView ARは、機械でサービスを実施するオペレーターだけでなく、機械オペレーター向けのサービスとしてサービスとメンテナンスを提供する企業も対象としています。
eView ARを使用するシナリオには、計画外メンテナンスと計画メンテナンスの 2つがあります。
故障など突然の計画外のメンテナンスが発生した場合、時間が重要です。長いダウンタイムは、高い経済的損失と同義です。eView ARが提供する迅速なトラブルシューティング、トラブルシューティング、および文書化により、最短時間でシームレスなメンテナンスプロセスが可能になり、マシンができるだけ早く適切にバックアップされ、稼働できるようになります。
一方、計画的なメンテナンスの場合は、ある程度の準備が可能なため、潜在的な問題をより的を絞った方法で解決できます。ここでも、Eplan eView ARは、制御盤のドアが開く前にデジタルツインが詳細に関する情報を提供するため、プロセスの最適化に決定的な貢献をします。
Eplan eView ARでデータを見るだけであれば Eplan Cloud にアクセスするだけで済みます。
表示される制御盤のデジタルツインの設計には、EPLAN の他の多くのソフトウェアソリューションのデータが必要です。たとえば、3Dレイアウト設計の Eplan Pro Panel で制御盤のレイアウトと配線ルートを設計し、関連する回路図を作成するためには、Eplan Electric P8 で設計をする必要があります。
出来上がったプロジェクトをアップロードするための Eplan eManage クラウドシステム、プロジェクトの共有・公開には Eplan eView が必要です。
Eplan eView ARの詳細やEplan Cloud、制御盤のデジタルツインのご不明点など、お気軽にお問い合わせください。
公開日:2024年12月16日