電気設計CADの標準化とは何か?標準化によるメリットを解説!

電気設計CADの標準化とは何か?標準化によるメリットを解説!

電気設計CADをはじめ、電気設計業務に携わっている方なら「標準化」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。標準化はそれぞれの企業内だけでなく、業界全体の課題ともいえるもの。今回は、電気設計における標準化について解説します。

電気設計における標準化とは?

そもそも「標準化」とは何でしょうか。一般的な標準化は「仕様や構造を同じものに統一すること」と定義されています。乾電池や蛍光灯などが身近な例です。どのメーカーの乾電池とどのメーカーの電化製品を組み合わせても、問題なく使用することができる。消費者にとっては当たり前ですが、これは業界全体が標準化として規格を統一しているからにほかなりません。逆にこういったことが不可能ならば、消費者は不便を強いられてしまいます。

電気設計における標準化

このような標準化を電気設計分野に置き換えて考えてみると、電気設計における標準化とは、平たくいえば「誰でも同じ電気設計ができること」だとEPLANは考えています。実は設計分野における標準化は、昔から必要性を叫ばれていながら実現できていません。標準化されていないことで発生している日本の電気設計業界全体の課題についていくつか挙げてみました。

標準化されていない電気設計の現場

標準化がされていないことにより発生するデメリットを知ると標準化の重要性が見えてきます。いまだに多くの企業で進んでいない標準化について、よくある現場の状況を一部紹介します。

図面をコピー&修正するという非効率な作業

なにか新しい設計をする場合、以前使用した図面をコピーして変更点を設計標準が無いということは、図面のテンプレートが無いということだ。つまり、設計を開始するたびに一から図面の作成が必要になる。これは時間的にも無駄が多いうえに、作成中の工夫や苦労も共有されていないので、同じ失敗を繰り返すといった不具合も発生する。

技術者同士のやりとりや引き継ぎにも悪影響

多くの企業の設計現場では、複数人でひとつの設計行っている。チームワークが重要になる設計現場で、作り方が一人ひとり異なっているとどうなるだろうか。技術者同士が情報共有する際や、引き継ぎする際にも障害が発生するだろう。このように、作り方や成果物がバラバラだととても非効率といわざるを得ない。

非効率な作業は高度化への足かせとなる

非効率な作業では、とにかく時間がかかる。そのせいで設計部門は多忙を極めており、標準化を考える余裕もない。さらに技術革新による「高度化」についても、なかなか進まないのが現状である。競争力のある製品を生み出していかなければならない企業にとって、このような状況は足かせとなるだろう。

標準化によるメリット

方法を統一するということが、いかに必要か理解していただけただろうか。標準化のメリットは、これらのデメリットを無くすことである。
企業内ですら統一されていないというところは、まずは企業内での標準化を目指すことをおすすめする。迅速な方法としては、電気設計CADソフトの統一だ。そうすれば少なくとも、現場での状況は改善されるだろう。

ビジネスチャンスが広がり、優秀な人材が確保できる

複数の企業同士で標準化できれば、さらにメリットは大きくなる。現場が変わってもやり方が同じであれば、人材の異動がスムーズに行われる。ひとりのエンジニアが複数の企業を渡り歩く時代だからこそ、転職先でも即戦力となる状態となれば業界全体の生産性が向上するだろう。また企業同士のビジネスチャンスも広がり、優秀な人材の確保も容易になるなど、さまざまなメリットが存在する。

海外進出の足掛かりにも

グローバル化が進むなか、日本の企業は世界と勝負しなければならない時代に突入している。電気設計分野でも、海外進出を図っている企業は多いだろう。しかし、日本の標準が海外の標準では無かった場合、これも難しくなる。従って、海外進出を目指すなら、世界基準である「グローバルスタンダード」に合わせることが重要だ。もし世界中の企業との間でビジネスチャンスが広がったり、世界中から優秀な人材を確保できたりすれば、どれほど競争力が増すか考えてみてほしい。そこでおすすめしたいのが、世界中で使用されている電気設計CAD「EPLAN」である。EPLANならさまざまな言語や規格に対応しており、日本の技術を世界へ広める足掛かりになるだろう。

設計標準化は高度化への土台となる

設計標準化は、数十年前から叫ばれ続けているものの、失敗し続けているのが現状だ。しかしながら、設計高度化のためには設計標準化が必須だろう。世界進出を考えているのであればなおさらである。まずは企業内で標準化を目指し、非効率な電気設計から脱却することが重要だといえるだろう。

参考:

関連記事