IEC規格とは?JIS規格、ISO規格との違い
2024/04/02
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EPLANの電気設計CADでは排熱関係の設計ももちろん可能です。
まずはどんなことができるのか、ざっくりとご説明した製品デモ動画をご紹介します。
参考:EPLAN Pro Panelデモセミナーで排熱関係の説明をした動画(音声あり)
制御盤内にホットスポットが生じることがあります。EPLAN Pro Panelでは、設計の段階でホットスポットが生じうる箇所を事前に確認することができます。
消費電力密度という機能があります。部品データに熱量を登録しておくと、消費電力の表示ができます。
下の写真では、赤色>黄色>青 の順で部品の熱量を表示しています。赤い部品ほど熱量が高い部品を表しています。
クーラーやファンで熱量が高い部品を冷やす場合でも、EPLAN Pro Panelはわかりやすく表示します。
クーラーなどの部品を設置する際に重要となるのは、気流が適切に流れるかどうかです。冷気の流れが稼働中の部品に直接当たっているか。現在の気流が自己換気部品の気流を妨げていないか。
設計時にこれらの要件に対処できるよう、EPLAN Pro Panelでは気流方向を表す矢印を使用しています。下の写真では冷気流 (青色)と暖気流 (赤色)で各吸気口と排出口で流入および流出する気流のタイプと方向が一目でわかります。
クーラーなどの冷気の「到達範囲」も一目でわかります。青色で表示されている面が冷気の到達範囲を表しています。部品の熱量を可視化し、より効率的にクーラーを稼働させるためにはどこに配置したらよいのか、3Dのレイアウト設計で決定できます。
動画では実際にクーラーの3D部品を動かして気流を調整しています。
熱量が多い部品は事前にクリアランス値が定めているものもあります。部品データにその値を入れておくことで、部品に適切なゆとりを持たせることもできます。
下の動画では左から3つ目CA1+EAA-F1の回路ブレーカーがクリアランス値10mmと設定されています。「すき間なしで配置」機能をONにすると、クリアランス値が設定されているので、隣にぴったりと部品を配置できない様子を表しています。
EPLAN Pro Panel には、合計消費電力を計算する機能が備わっています。合計消費電力は部品の消費電力とバスバーシステムの消費電力を合計したものです。
この計算の結果を熱計算のプログラム (RiTherm/リサーモ) に転送して、空調ソリューションを定義できます (適切な冷却デバイスの選択)。RiThermは発熱量や外部環境などの情報を入れるだけで、必要な冷却能力を算出、製品を選定するソフトです。
RiThermで選定した部品はまとめて部品データをダウンロード、設計に使用することができます。
参考:RiThermとの連携・盤内の熱計算|EPLAN公式YouTube
部品データに熱量の値を持たせたり、クリアランス値を持たせることで排熱関係の設計ができます。3D部品データに気流方向の情報、熱量情報があるから、制御盤の3Dレイアウト設計で気流方向を確認しながらクーラーの位置を決めることができます。
このように効率の良い3D電気設計、制御盤の3Dレイアウト設計は「部品データ」が重要です。
部品の3Dデータを準備するのが面倒くさそう、大変そうだと思いましたか?EPLANではEPLAN Data Portalという部品のポータルサイトがあり、製造まで使える部品データ整備に力を入れています。EPLAN Data Portalに使いたい部品データがあれば、それをダウンロードして設計に使用します。
どんなメーカーのどんな部品があるのかログインなしで見ることができます。
もちろんすべての必要な部品データがData Portalに載っているわけではないと思います。しかしEPLANで3D部品データの準備は思っているほど大変な作業ではありません。
参考:電気CADを3D化、部品データの登録は意外に手間がかからない?
盤の設計・製造において、それぞれの工程に特化した効率化も大切だけれど、全体の流れを見ることで、新たな改善のヒントが見えてくるかもしれません。盤の設計、ものつくりの効率化シリーズでは、この全体の流れの中で、制御盤の電気設計・ものつくり 改善のヒントとなるような内容をお届けします。
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公開日:2023年11月29日