IEC規格とは?JIS規格、ISO規格との違い
2024/04/02
機械や設備が止まれば、即座に損失が発生します。多くの場合、その影響は停止時間だけにとどまりません。復旧作業、再起動、確認対応など、後工程にかかるフォローアップ・コストが積み重なり、生産全体に大きな影響を及ぼします。だからこそ、プラントや生産設備には、できる限り中断なく、安定して稼働し続けることが求められています。
本稿が扱うテーマは、個々の作業をどれだけ速くこなせるかではありません。設備トラブルが起きたとき、現場の混乱を「組織として」どう抑えられるか。そのための前提となるのが、情報の持ち方と共有の仕組みです。
実際の現場では、トラブル対応は一人で完結しません。多拠点に設備が分散し、複数のサプライヤーや部門が関わる中で、情報は人や場所にまたがって存在しています。ひとたび問題が起きると、原因を探す以前に「どの資料が正しいのか」「誰に聞けば分かるのか」という判断が求められ、そこで時間とエネルギーが失われがちです。
多くの企業では、その局面で「紙の戦い」が始まります。
棚には大量のバインダーが並び、技術文書が保管されている。しかも同じ回路図の異なるバージョンが、制御盤、書庫、会社など複数の場所に存在していることも珍しくありません。PDFもまた、付箋や手書きメモが重なれば、必要な情報にたどり着くのは容易ではありません。その結果、復旧が遅れ、生産停止が長引いてしまうのです。
こうした状況を変えるために、Eplanは、メンテナンスとサービスのペーパーレス化をサポートしています。3つのシナリオでそれをご紹介します。
登場するEplanの製品は2つです。
モーターが故障し、ベルトが停止する。警報音が鳴り響き、技術者には即座の対応が求められます。エラーメッセージを確認し、原因を特定するためには、該当する回路図や関連情報にすぐアクセスできることが不可欠です。
プロジェクトビューアー(eView)を使えば、技術者はワンクリックで必要な回路図を呼び出せます。停止した組立ラインのグラフィック表示から直接リンクされた回路図を開くことも、制御盤に貼られたQRコードからアクセスすることも可能です。
回路図はP&Iダイアグラムや空気圧ダイアグラムとも連携しており、探し回る必要はありません。
これにより現場では、「どれが最新の図面なのか」「正しい資料はどこにあるのか」と迷う時間がなくなります。技術者は判断に悩むことなく、復旧作業そのものに集中できます。
従来の現場では、部品交換や調整内容を赤ペンで紙の回路図に書き込むのが一般的でした。しかし修正が重なるにつれ、図面の可読性と正確性は低下していきます。さらに、回路図が複数の場所に保管されていれば、それぞれが異なる履歴を持つことになり、緊急時には大きなリスクとなります。
ペーパーレス環境では、情報源は1つだけです。Eplanは情報をEplan Cloudで管理することが可能です。プロジェクトビューアー(eView)を使えば、タブレットやPCから回路図を開き、変更点をデジタルで赤ペン記入し、コメントとして残すことができます。その情報は電気設計エンジニアに送られ、Eplan上で正式に反映され、影響するすべての分野に変更が展開されます。
更新されたデータはデータ管理(eManage)を通じて関係者全員に共有されます。
これにより設計部門は、現場で何が起きたのかを推測する必要がなくなります。事実に基づいて判断でき、組織全体が同じ情報を前提に動けるようになります。
復旧作業の内容が紙にだけ残されていると、次の担当者には伝わらない可能性があります。どの設定を選び、どの部品を使ったのかが分からなければ、同じトラブルが再発することもあります。
プロジェクトビューアー(eView)で変更を文書化すれば、作業内容やメモはチーム全体に共有されます。現場監督は状況を把握し、的確な確認や指示を行えます。記録はレビュー用として管理され、正式な変更はエンジニアがEPLAN上で行うため、ドキュメントの一貫性も保たれます。
個人の記憶や属人的な引き継ぎに頼らず、情報が自然に可視化されることで、組織としての対応力が高まります。
参考:Eplan eViewを活用している導入事例
EplanとeViewで一歩先行く制御盤の設計・製造革新 ‐ クラウドを通じて協力会社ともデータ共有
高品質で最新の電気設計ドキュメントは、安定した運用の基盤です。Eplanでは、電気CADデータに詳細な部品情報や関連文書を紐づけ、設備全体をデジタルで把握できるようにします。これにより、新設備の立ち上げ、トラブル対応、将来の拡張までを効率的に進めることができます。
設備停止時には、経験による技術と勘どころも必要ですが、最新で共有された情報も必要。情報がどれだけ整理され、組織全体で共有されているかによって復旧スピードも変わるのではないでしょうか。
紙やPDFに依存した運用から脱却し、正確で最新の情報を、いつでも・どこでも共有できる環境へ。Eplanのデジタルエコシステムは、現場の混乱を抑え、設備停止による損失を最小限に抑えるための確かな基盤となります。
自社の効率化が可能か、製品の詳しい説明など、何でもお気軽にお問い合わせください。
本記事はEplan UKのブログを翻訳し、1部読みやすい日本語に加筆修正しました。
オリジナル記事はこちらです。
How Eplan Empowers Plant Operators with Digital Maintenance
掲載日:2026年1月5日