5月26,27日の2日間にわたって行われたオンラインセミナーイベント『制御盤DXメッセ』。制御盤業界を牽引する9社による講演のまとめとおすすめポイントを、モデレーター・剱持氏(オートメーション新聞編集長)が振り返ります。
マナ・デザインワークスは、海外向け制御盤の設計・製造を得意とし、それを強みとして機械メーカーの輸出向け案件を受注し業績は右肩上がりを続けています。機械メーカーが輸出に力を入れるなか、制御盤メーカーもその流れに乗るのは有望な勝ち筋の一つ。制御盤DXメッセの講演では、そのあたりについて解説してくれました。
マナ・デザインワークス株式会社
「マナ・デザインワークスが考えるEPLAN導入による効果」
営業部 三木 聡真 様
日本は資源が少なく、原材料を輸入して加工して輸出することでお金を稼ぐ貿易立国だと学びました。それは日本は「ものを作って売る」製造業が支えている国であることを示しています。いま人口減少もあって国内市場は縮小傾向にあります。その状況のなかでどこでお金を稼ぐのかといったら、やはり原点に戻り、輸出となります。
製造業、特に制御盤業界の場合、自動化による新たな需要はありつつも、国内に新たな製造業が生まれたり、新工場が増えるような大きな流れは期待できません。制御盤メーカーも例外ではなく、海外向けの輸出関連の受注に向けて積極的になることが必要なのではないでしょうか。
日本の機械産業でも伸びているのは輸出比率が高い機械です。ロボットや半導体製造装置、工作機械など世界でも高く評価され、競争力があります。これら以外の機械産業も輸出の拡大に力を入れています。
また海外では、日本製機械を導入していることが企業のステータスになり、高精度のものづくりや価値ある企業として見られることもあります。機械メーカーの輸出先として、これまでは海外にある日系メーカーの工場が中心だったものから、現地ローカルメーカーの割合も少しずつ増えています。
全体として、機械メーカーの海外向け制御盤の需要は拡大するのは確実です。
でも、本当に海外向けはお金になるのか?難しくないのか?という疑問や懸念が残ります。
その点、制御盤DXメッセのマナ・デザインワークスの講演は、とてもタメになりました。
マナ・デザインワークスは、制御盤のなかでも海外制御盤を中心に手掛け、海外エンドユーザーから仕様にEPLANが入ることが多いことからEPLANを導入。海外と設計基盤を揃えることで対応力が増し、業績も右肩上がりを続けているそうです。
エンドユーザー、機械メーカーにとって、海外向けの制御盤に対応している制御盤メーカーは、彼らにとって頼れる存在になります。その知見と技術を持っていることは企業価値を高め、ビジネスチャンスを広げる強い武器になります。
講演ではその辺りの話も触れているので、ぜひ聞いてみてください!
■制御盤DXメッセ 公式サイト
■マナ・デザインワークス 公式サイト
■講演ダイジェスト動画(YouTube)