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リタール株式会社:制御盤製造を楽にするためのトランスフォーメーション【制御盤DXメッセ2021アーカイブ】|電気設計CAD EPLAN

作成者: Admin|Jun 2, 2021 10:00:00 PM

5月26,27日の2日間にわたって行われたオンラインセミナーイベント『制御盤DXメッセ』。制御盤業界を牽引する9社による講演のまとめとおすすめポイントを、モデレーター・剱持氏(オートメーション新聞編集長)が振り返ります。

制御盤DXにおける製造工程の未来の姿は、機器取り付けから電線やバスバー等の準備、配線作業といった制御盤の組み立て作業が自動化されていること。「制御盤DXメッセ」のリタールの講演では、制御盤DXの仕組みとなるバリューチェーンと自動化への道を解説してくれています。

リタール株式会社
「制御盤製造を楽にするためのトランスフォーメーション」
営業部 DXグループ グループマネージャー
野田 洋司 様

講演サマリー

  • 制御盤業界の人手不足が進み、生産性向上が必須
  • 制御盤の設計・製造・運用を構成するバリューチェーン
  • ドイツの制御盤メーカーのDX事例
  • 制御盤製造の自動化 リタールオートメーションシステムズ
  • 全自動電線加工機 WTワイヤターミナル

制御盤のプロセス 設計→製造→運用

制御盤を作って動かすまでの工程は、設計・製造・運用に分かれます。制御盤DXはそれぞれの工程を最適化し、同時に全工程をつないで全体最適を実現することがカギとなります。

各工程の最適化のイメージと実現までの道のりとは?

設計工程の最適化は電気設計CADをはじめとしたソフトウェアツールを使う。制御盤を据え付けて稼働してからの運用工程は、IoTやネットワーク等の技術を使って状態監視や予知保全をする。このあたりはイメージがつくと思いますが、製造工程はどうでしょう?

よく製造工程の最適化、自動化については、ロボットアームが制御盤の配線をする動画などがYoutubeに公開されていたりして、それをイメージしがち。しかしそこにたどり着くまでにはクリアしなければいけない課題や、前後の工程も自動化に合わせる必要があります。そのあたりはどうすればいいか?

制御盤の製造工程の自動化を解説

制御盤DXメッセの講演のなかで、そのあたりをじっくりと解説してくれたのがリタールです。ドイツの制御盤メーカーの自動化事例を挙げて自動化のやり方や自動機の紹介があったほか、制御盤メーカーの近い将来の姿、または制御盤メーカーのスマートファクトリーなども取り上げていて、なかなか興味深い内容となっています。

ドイツの制御盤メーカーの事例

例えばドイツの制御盤メーカー・RIPPLOH社は、EPLANで電気設計と盤内レイアウトで行い、そのデータをもとに自動電線加工機で電線カット等の配線の準備作業を自動化。配線作業の際にはQRコードとiPadを使って配線作業の支援をすることで効率化を実現しています。さらにEPLANとERPシステムを連携させ、基幹システムと現場システムをつなぐことでデータ共有をし、DX基盤としています。制御盤メーカーのDX基盤、システムの作り方としては参考になるのではないでしょうか。

これからの制御盤の製造自動化を知りたい人におすすめ

「前工程は神様、後工程はお客様」という言葉がありますが、制御盤DXにおける製造工程の効率化も同じ。各工程がそれぞれに最適化すると同時に、後の作業がスムーズにいくようになっています。これからの制御盤の製造工程はどうなるか、自動化をどうすれば。そんなのに興味がある方にオススメです。

制御盤DXメッセ 公式サイト

リタール 公式サイト

■講演ダイジェスト動画(YouTube