5月26,27日の2日間にわたって行われたオンラインセミナーイベント『制御盤DXメッセ』。制御盤業界を牽引する9社による講演のまとめとおすすめポイントを、モデレーター・剱持氏(オートメーション新聞編集長)が振り返ります。
ロックウェル オートメーション ジャパンは、アメリカでのPLCシェア6割という世界トップクラスのオートメーションメーカー。低圧受配電からモータ制御、コントロールまで制御盤内機器を世界中に展開しています。制御盤DXでは、盤内機器をつなげて制御盤をスマート化した時のメリットを中心に解説してくれました。
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社
「Intelligent&Smart 低圧受配電・モータ制御設備:Ethernet/IP接続のIoT Solution」
PCB Lead
王 策 様
制御盤DXはもちろんのこと、DXやデジタル化、IoTの文脈のなかでは「つなぐ・つながる」が重要なキーワードとなっている。「つなげる」を考える時、ついつい機器同士のつなげ方やその際に使うネットワークなど手段に目が行き、そもそもつなげたら何ができ、そのメリットが生まれるのでしょうか?あらためて考えてみます。
ロックウェルは世界トップクラスのオートメーションメーカーで、北米を中心に世界中に広がっています。アメリカでのPLCのシェアは約6割もあるそうです。
そんな彼ら曰く、機器をつなげるメリットは4つあり、①一括管理と導入エンジニアリングコスト削減、②電力と設備稼働状況の可視化、③予知保全とメンテコスト削減、④ダウンタイム削減と生産性向上。機器のデータ・情報が見える化され統合的に管理されているため、導入時や更新時、日々の運用、メンテやトラブル時の対応といった運用面でとてもラクになります。
機器同士がつながった制御盤になると、そのための設計や製品選定等の手間が増えそうですが、その後の管理運用はとても楽になる。また高付加価値化につながるので案件単価も上がりやすい。「つながる」は制御盤メーカーにとっても大きなメリットになりそうです。
とは言え、機器の種類もメーカーもたくさんあり、それらをつないで調和させなければいけないのだから、やはり制御盤の設計・製造難易度は上がります。
そこに対しても、ロックウェルは低圧受配電からモーター制御、PLCなどコントローラまでポートフォリオは揃っています。使うネットワークも、ethernetベースで世界シェアも高く広く使われているEtherNet/IPを使うので安心です。
制御盤DXでは、いかに効率的に制御盤を設計・製造・運用し、制御盤の生産能力を上げるかが勝負。効率的に作ることを考えたら、必要な仕様を満たすだけの機器とネットワークが揃っているのはとても魅力的。世界規模のメーカーなので、海外にも強いというのも良いですね。世界トップメーカーの底力。こういうところで実感します。ぜひ聞いてみてください。
■制御盤DXメッセ 公式サイト
■ロックウェル オートメーション ジャパン 公式サイト
■講演ダイジェスト動画(YouTube)