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【産業機器・プラント】導入事例:目標はグローバルに標準化された電気設計の展開 - 世界標準の電気設計CAD EPLANブログ

作成者: Admin|Jan 11, 2021 10:00:00 PM

EPLANの導入事例(英語)を日本語に訳しています。一部抜粋、わかりやすい日本語に言い換え、追記などを行っています。完全版(英語)はこちらのリンクからご確認ください。

Taking Standardised Electrical Designs Into New Markets Electrical engineering for special machinery by Schaeffler

13カ所の拠点で1,700名の社員が働く特殊機械メーカーのSchaeffler Sondermaschinenbau社は、Schaeffler グループ全体向けてカスタム仕様の機械や工場システムを開発(特殊機械の製造で、年間およそ4,500件のプロジェクトに対応)を行っています。

今回、新たな顧客の獲得を図るため電気設計ソフトウェアの標準化を推進し、EPLANをベースとして、グローバルに標準化された電気設計を展開することを目標としています。

>>プレスリリース:1分でわかる!シェフラー社がEPLANを使用した標準化設計で新市場に挑むのDLはこちらから<<

もくじ

 

社名:Schaeffler Sondermaschinenbau(ドイツ)
業界:Schaeffler グループ全体向けてカスタム仕様の機械や工場システムを開発
規模:世界13カ所の拠点で従業員数1,700名
課題:未記載
製品:EPLAN Pro Pane、EPLAN eVIEW
目標:グローバルに標準化された電気設計を展開・新規顧客の獲得

年間およそ4,500件のプロジェクトに対応

同社は、13カ所の拠点で1,700名の社員が働く特殊機械メーカーで、Schaefflerという企業グループ全体向けてカスタム仕様の機械や工場システムを開発しています。この自動車を始めとする産業においてグローバルかつ総合的に活躍するサプライヤSchaeffler Groupに応えるため、生産ラインの組立システムや試験技術に力を入れています。
 

新たな顧客獲得に向けてたソフトの標準化

Schaeffler Sondermaschinenbau社は、ほぼ全て自社の企業グループに向けた社内用プロジェクトを設計・製造していました。しかし今回、同部門は社外の顧客にもそのノウハウを利用してもらえる体制にしようとしています。
 
Schaeffler Sondermaschinenbau社のディレクターは次のように説明しています。
「当社は、活動の場を広げ、新たな顧客の獲得を図っています。」
 
こうした新たな展開は、同社の様々な拠点で電気設計ソフトウェアの標準化を推進する理由の一つとなっています。
 
たとえばドイツのエルランゲンやビュール、中国の太倉などの各拠点は、それぞれの方法で開発を行っていました。確かに他の拠点も含め、これらの拠点ではEPLANプラットフォームを使っていましたが、その使い方が異なっていたのです。

なので、EPLANをベースとして、グローバルに標準化された電気設計を展開することを目標にしています。
 
「我われのチームでは、EPLANプラットフォームをもとに、調和のとれた共通のインフラを開発しています。EPLANプラットフォームなら、世界規模の協力が可能になるからです。さらに、可能な限り最良の方法で当社の技術力を活用でき、開発拠点における柔軟性も向上できます。」 
 

規格準拠のテンプレートとマクロの活用

こうした標準化を進めながら、開発チームは国際的な規格や基準への適用も図りました。特に、産業用システム、設備・機器および産業用製品の構造化原則と識別子を定めたEN 81346です。
 
「製造にかかわる従業員を含め、すべての従業員が理解できる規格準拠のテンプレートを開発しました。」
 
設備のIDや工場/設置場所の割当てなどの基本情報は標準化されています。さらに機器管理も共通化しました。もちろん、全てのコンポーネントはその関連データとともにERPシステムに保存されています。
 
設計を容易化するために、頻繁に使用する機器についてはマクロを作成しました。
「各機器に可能な限り総合的なデータセットを割り当てました。これにより製造が
さらに簡単になります。」
 
参考:マクロ機能について|EPLANブログ
 

制御キャビネットの3D設計を導入

Schaeffler社は、ドイツ・ビュール工場ですでにEPLAN Pro Panelを使って、生産システム向けの制御キャビネットを3D設計しています。
 
 
「設計者が取付パネルに周波数インバーターを取り付けると、その穴あけパターンが自動的に保存され、データをDXFファイルとしてRittal社のPerforex加工システムに送ることができます。したがって、設計でも生産でも時間の短縮になります。」
 
ここで重要となるのがエンド・ツー・エンドなデータの連続性ですが、たとえばRittal社のエンクロージャーを使用する場合には、そのエンクロージャーのレイアウトだけでなく、Rittal Thermによる環境制御にもデータが反映されます。
 
参考:EPLAN Pro Panel|EPLAN公式Webサイト
 

次のステップ:配線の自動ルーティングとeVIEW

次の段階として計画されているのが、EPLAN Pro Panelから外注先の配線メーカーにデータを送ることです。
 
「これが可能になると、端子とラベルが付けられた配線や加工済みの配線セットを受け取ることができます。いっそうの時間短縮になり、とりわけ米国のUL規格を用いたプロジェクトが非常に効率的に行えます」
 
まさに今、主要ユーザーを中心に、たとえばコミッショニングの支援ツールとして、EPLAN eVIEWの試験運用がなされています。
 
参考:EPLAN eVIEW:タブレットで盤の保守メンテ eVIEW!さようなら 紙図面と赤いペン
 
「生産部門や試運転の担当者は、タブレットPCで回路図を呼出し、ジャンプコマンドでその細部を直接見ることができます。そのため、回路図をプリントアウトする必要がなく、常に最新のデータを手元で確認できます。」
 
eVIEWのメリット:製造部門や試運転担当者は、タブレット端末で回路図を呼び出し、ジャンプコマンドを使って詳細を直接見ることができます。
出典 Schaeffler Sondermaschinenbau社
 
Vietz氏は、EPLAN eViewならではの利点を挙げています。
 
「試運転時に、現場変更があった場合、コメント付与機能を使ってどこに変更を行ったかを直接書き込みます。また、3~4名の技術者で同時に一つのシステムに取り組むことがありますが、それぞれに同じ状態の図面類が表示されます。eVIEWによって、試運転中に限らず、プログラマーとのコミュニケーションも容易になります。」

参考:eVIEWレッドライン機能|EPLAN バリューチェーンウェビナーより 

本事例の資料ダウンロード

本事例についてプレスリリースが出ています。プレスリリースDLはこちらから