IEC規格とは?JIS規格、ISO規格との違い
2021/03/03
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CADをはじめとした業務ソフトウェアは総じて高額なため、調査選定、対費用効果試算、稟議起案のプロセスを経て導入することになります。一方で、ソフトウェア導入による業務改善効果は算定が難しく、稟議起案まで行きつくのに難航するケースが多く見受けられます。電気CADの場合、上司が機械設計出身の場合は難しいでしょう。ここでは、電気CAD導入をどのようにしてスムーズに進めるか考えていきましょう。
近年は生産設備や電気設備に求められる性能や機能はさらなる高度化、複雑化が進んでいます。さらに、昨今の世界的な半導体不足やナイロン素材不足に象徴されるように、需要の変動はグローバル規模で発生し、急性的かつ大きなものとなっています。その中で、生産設備や電気設備には高度化とリードタイムの短縮化という、相反する要件が求められています。
こうした環境変化にともない設備系エンジニアがやるべき仕事は増える一方で、人口減少が続く日本では製造業に従事するエンジニアの数も減っており、現場のマンパワーは圧倒的に不足しています。
上記のような設備系エンジニアがおかれている状況を理解し、適切な対応をとることのできる上司や組織であれば問題はないでしょう。
しかしエンジニアの業務プロセスはブラックボックス化しやすいため、特に専門外の管理職者にとっては負荷の状況や妥当性の判断が難しく、現場任せや担当の力量に依存することが多くなっています。
そこで、業務プロセスの改善のために、より適した業務ソフトウェア導入の検討をする場合が多いのですが、いまだ機械設計CADを共用して電気設計を行っている企業もあるのが実情です。なぜなら、たとえ担当エンジニアが問題意識を抱えていたとしても、大きな問題が顕在化していないように見えるのであれば、専門外の管理職には費用対効果的に大きな投資メリットが感じられず、承認がなかなか得られないケースも多いからです。
ソフトウェアも含め、設備投資のコストは重要な経営指標です。一方で業務を効率的に進めるのにあたっては、機能やオプションも妥協できない部分です。妥協したがゆえに、設備投資したにもかかわらず狙っていたパフォーマンスアップや目標が達成できないなど、本末転倒になりかねません。
現場での問題点や課題は、日々の業務で目の当たりにしている担当エンジニアが最もよく理解しているものです。したがって、業務改善はトップダウンも必要ですが、ボトムアップで提案していくことが大事です。そのためには「改善してほしい」といった要望ではなく、「こうすればこれだけ改善できる」といったメリットがわかる提案と、裏付けとなるデータや情報の用意が必要になります。
例えばEPLANドイツ本社が行った電気設計4.0という調査では
基本的に手作業で作図する作業方法から
部品データを標準化して作図をすると25%の設計効率向上ができるという調査結果が出ています。
世界中で利用されているEPLAN。EPLANを採用した企業がどのようなことを評価しているか、一例をご紹介します。
エンジニアリングマネージャーは、汎用的(例えば機械CADを使って電気設計をしている、回路図を絵として描いているような)CADシステムでは数時間から数日かかるプロセスをEPLANがいかに手作業や繰り返しの作業をなくし、標準化し、回路図を自動生成できるかを評価しています。プロセス全体を通して時間とコストが削減できると数多くの事例で言及される評価ポイントです。
手作業を減らすことでヒューマンエラーのリスクも軽減され、設計ミスが生産工程で発生するコストやフラストレーションを回避し、正確な設計を実現します。開発中に変更が生じた場合、影響を受けるすべてのドキュメントが自動的に更新されるため、例えば部品表修正忘れによるご発注を防げます。
具体的な数字で効率向上を評価している事例をピックアップしました。
EPLANは、最新のシンボルライブラリ、テンプレート、マクロにテクノロジーのアップデートや規格の変更を取り込れ、対応しています。常に最新トレンドに対応した電気設計プロセスを保証することをエンジニアリングマネージャーは高く評価しています。EPLANは、市場の変化や新しい技術革新に対応するため、毎年ソフトウェアのアップデートを提供することで、このような懸念に対処しています。これはEPLANは、カスタマイズソフトウェア開発を必要としない標準ソフトウェアであるからすべてのお客様に提供できるサービスです。
もちろんユーザーインターフェイスなど使いやすさも常に追求しています。
電気エンジニアリングチームは、EPLANが提供するコンサルティング、アフターセールス、サポート、個別トレーニングを高く評価しています。これらのサービスでプロジェクト全体の標準化が促進されます。初期トレーニングや導入サポートだけでなく、私たちはeラーニングやEPLAN Solution Centerを通して膨大なナレッジベースも提供しています。
エンジニアリングマネージャーは、EPLANが電気設計を専門に開発されていることを高く評価しています。様々な機能により電気設計のスピードと精度を向上させることを追求しています。EPLANで電気設計者が電気設計を迅速かつ効率的に作成することを可能にし、最終的にプロジェクトの納期を短縮することにつながります。
直感的で使いやすいグラフィカルUI、さらにプロセスの後半までエラーを見逃す可能性を減らす自動エラーチェック機能が設計作業をサポートします。
干渉チェック機能:部品が干渉していると赤く表示され配置できません。
データや情報を準備して提案内容が固まったら、ソフトウェアの試用や機能比較などを経て、実際に上司へ電気CAD導入案をプレゼンします。設備投資が年初予算に組み込まれていたり、部課の年度目標として設定されていたりと、トップダウンで導入が検討された場合には承認までの難易度は低いかもしれません。
コスト面から反対を受けることが少なくありません。電気CADソフトのイニシャルコスト自体決して安価なものではありませんし、最近では年間保守料のようなサブスクリプション型の費用が発生する場合があり、特にコスト面から反対を受けることが少なくありません。
よくある反対パターンとして、以下があります。
人はいくら正しい情報を伝えられても、自分で納得しなければ承認はしません。ましてや、相手から一方的に押し付けられた情報だけで、何百万円もするような設備投資にYESと言えるでしょうか?
現場、管理層、経営層それぞれに立場やミッション、責任といったバックグラウンドがあります。それらを無視して何かを押し付けられると人は反感を覚えます。
意識すべきなのは、その提案がWIN-WINになるかどうかです。管理職には売上管理や利益管理、経費管理などの複合的な目標が課せられています。その中で、現場目線だけの提案では上司の心には響きません。
たとえば設備投資によって、今までできなかった新たな案件やサプライチェーンへの編入につながる、現場が改善することで前後の工程も改善でき、年間の経費削減目標につながるなどといった提案内容になれば、WIN-WINとなるのではないでしょうか。
正しいだけの提案では人の心は動きません。WIN-WINが伝わるためにどういった資料が必要かを考えましょう。
電気設計CADの導入検討や切り替えが初めてで何をどう比較していいのかわからない、投資対効果と言われても…とお困りの方はぜひベンダーに相談してください。もちろんEPLANであれば、電気設計を専門として日本でも約10年様々な企業や設計者とお話しした経験をもとにサポートいたします。
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電気設計CADの入れ替え、相談、なんでもお気軽にご相談ください。
掲載日:2021年10月20日
最終更新日:2023年8月4日