会社概要
受配電機器および制御機器等の開発・製造等を手掛ける富士電機機器制御株式会社(本社:東京都中央区)は、2008年に富士電機の器具事業部門とシュナイダーエレクトリック社の日本事業を統合して生まれました。同社の電磁開閉器は国内納入シェアトップを誇り、最近では、盤製作における「作業量削減・省エネルギー・省スペース」と「使いやすさ・信頼性・メンテナンス性」に貢献する「省工数化製品」の開発を進めています。
約1万2千点の3D部品データをEPLAN Data Portalに掲載
2016年11月電磁接触器・電磁開閉器をはじめとする部品データを4,292点掲載。その後、リレーなどのデータを追加し、掲載開始から約1年半で11,905点の部品データ(2018年5月現在)を公開しています。
注)2023年6月現在 同社は41,995点の部品データを公開
EPLAN Data Portal掲載のきっかけ
同社では掲載前より、自社のコンポーネント製品技術情報サイト『FeLibrary』で部品に関するCADデータ・図面・カタログ・マニュアルなどの技術情報を発信していました。データの提供で設計の効率化に貢献できると考え、多くの技術情報を公開していたところ、ユーザーから設計に直接使えるデータが欲しいと依頼がありました。
なぜ3Dデータなのか
同社では部品データをすべて3Dで掲載することを目指しています。そして現在EPLAN Data Portal上の日本メーカーでは1番多い点数です。(2018年4月現在)
「現在は差別化だけでなく、盤製造工程の効率化まで考えて、3Dデータを提供しています」(大濵氏)
3Dデータが一番効果を発揮するのは制御盤レイアウト設計や、制御盤を組み付ける時です。同社は全体工数の削減に、「省設計の達成」と「省工数化製品の使用」が必要だと考えています。
3Dデータで、製造工程で必要になる詳細な図面やレポートを設計段階で作成できます。盤製造の工数削減に繋げるためには3Dデータが必要です。もちろんユーザーも3Dデータを必要としています。
「ユーザーの設計効率が上がり、弊社の省工数機器で製造効率も向上し、全体工数削減に繋がり嬉しい。」(大濱氏)
ユーザーからリクエストが直接届く
EPLAN Data Portalには、ユーザーが直接部品メーカーにデータのリクエストを出す機能があります。同社にも掲載を始めてからユーザーリクエストが届きました。
3Dデータ提供でお客様の省設計・省工数・全体工数削減に貢献
「ポータルに掲載して約1年が経ち、これから効果測定していく予定です。」と大濵氏は話します。EPLAN Data PortalにはEPLAN Report Centerというサービスがあります。部品をダウンロードした国、企業名が確認できるので、効果測定だけでなく市場調査にも役立ちます。
同社は部品データを効率よく継続的に掲載していくために、社内体制を整えました。お客様のリクエストも常に反映しながら、同社の登録部品点数は今後も増えていきます。