会社概要
日本の横河電機は、石油・ガス生産設備の自動制御を専門に行う企業で、工程の自動化(計測・制御)、安全、サンプリングの高度なソリューションを提供しています。掘削から、輸送、保管など、発電所や石油化学工場などのエンドユーザーに届くまでの全工程を支えています。
「制御盤、ネットワーク、アプリケーションの開発が当社の主力事業ですが、それに加えて、日に日に需要が高まるお客様の工程最適化を、付加価値として提供しています」ハードウェアエンジニアリング統括部統括スーパーバイザー
EPLAN を連携強化のプラットフォームに
横河電機は、非常に専門性の高い業界におけるシステムのマーケットリーダーです。
「当社の作るシステムは規模が大きく複雑です。また、石油・ガス産業では当然ながら安全が第一なので、工程をシミュレーションして広範囲にわたるテストができるよう、すべてのシステムについて完全なコピーを作っています。ですから、システムを稼働させる前にオペレータを十分に訓練することが可能なのです。これらはすべて、導入をスムーズかつ迅速、安全に行う手だての一環です」 と担当者は説明します。
無駄なルーティン業務がなくなる
標準化で競争力を強化
「...エンジニアリングの分野には、改善の余地がたくさんありました。作図、リスト作成、ドキュメンテーションなどを、すべて手作業で行っていたのです。当社が最も力を入れているのは、これまで培ってきた土台を簡単に再利用できるよう、作業方法の標準化を進めることです」
世界中のプロジェクトで連携
横河電機は、世界中に事業拠点を持つ国際企業です。同社が作業方法の標準化に踏み切った大きな理由は、プロジェクトでの相互連携でした。
「標準化の効果を最大化するためには、 すべての事業拠点が参加することが重要でした。...効率性向上と知識の組み込みの2つが、標準化とEPLAN のソフトウェアによって同時にかなえられ、まさに一石二鳥でした」
標準化により少なくとも30 ~ 40%の作業時間節約
「ヨーロッパとアジアの当社エンジニアにしてみれば、EPLANの導入によって、仕事の進め方がこれまでと大きく変わります。慣れるのに苦労する人もいますが、EPLAN のおかげで、エンジニアの仕事がより、やり甲斐のあるものになったのは幸いです。エンジニアが、エンジニアらしい仕事に専念できるようになり、無駄なルー ティン業務はなくなりつつあるのです。また、土壇場で急な変更があったために、何十もの拠点で変更手続きが必要になるといった事態は、過去のものとなりました。...」
また、標準化の当初の目的だった、開発プロセスの効率化はとっくに達成され、それ以上の効果が出ています。
「EPLANのおかげで、当社のエンジニアは、作業時間を、少なく見積もっても約30 ~ 40%節約しています。しかしまだまだ、EPLANソフトの可能性をフルに活用しているとは言えません。たとえば、ドキュメンテーション。プロジェクトのたびに何百もの文書を作成しなければならないことが多いのですが、EPLAN を使ってこれを自動化すれば、60%の時間節約は間違いないでしょう」
EPLAN でエンジニアの作業時間を節約
担当者は、EPLANの最たる役割は連携強化のツールとしての役割だと考えています。「...たとえば、購買部門と販売部門の間でシステムをリンクし、データのやり取りができるようになれば、大きなメリットが期待できると思うのです。これに本気で取り組めば、究極的には品質も上がるでしょう。ヨーロッパにおける競争力もつくはずです」