製品総合カタログダウンロード
製品デモを依頼

スイス SUNCAR

機械設計と電気設計の連携で、掘削機の配線設計をより容易に。

事例の種類
海外事例,
導入製品
Electric P8, Harness proD,

SolidWorksから機械設計データをインポート、回路図から接続情報を転送し配線。最終的に検証チェックで設計段階のミスを減らすことができます。

EPLANの導入事例(英語)を日本語に訳しています。一部抜粋、わかりやすい日本語に言い換え、追記などを行っています。完全版(英語)はこちらのリンクからご確認ください。

Electric Powertrains for Mobile Machinery
課題
  • プロジェクトの複雑さと柔軟さに対応できる高度な設計ソリューションを求める
効果
  • Harness proDで直感的な配線設計ができた
  • 回路図から接続情報を取り込み配線
  • 設計段階で正しいワイヤーの長さを決めることができるので正確に準備できる

もくじ

スタートアップ企業が挑戦 作業車両用モーターの電動化

SUNCARは、作業車両用モーターの電動化にいち早く取り組んでいます。
今後、二酸化炭素排出量を大幅に削減するためには、ゼロ・エミッションのパワートレーンを搭載した自動車が必要です。しかし、その対象は道路を走るクルマだけではありません。スタートアップ企業のSUNCARは、作業車両用モーターの電動化にいち早く取り組んでいます。顧客のニーズに迅速かつ効率的に対応するため、同社はEPLANのエンジニアリングツールを使用しています。

SUNCAR社は、スイス連邦工科大学ETH Zurichが2015年に設立した企業です。同社のスローガンである「パフォーマンスの最大化―エミッションの最小化(Maximum performance - minimal emissions)」は、自動車の電動化でエネルギー転換を進めるというビジョンを強調しています。

環境にとって画期的なものを開発したいという思い

「私たちのチームは、若く、イノベーションを推進する高学歴なメンバー25人からなります。私たちは、モビリティの未来を形作り、変えることに貢献したいエンジニアを集めているのです。」SUNCARの創業者でゼネラルマネージャーのシュテファン・シュナイダー氏

 

2011年、スポーツカーや一般道走行用の電動パワートレーンの開発から始まり、2015年、新会社SUNCARは、建設業界や自治体向け車両を中心とした作業車両に目を向けました。SUNCARの強みは、機械の用途に関する面倒な予備知識がないことです。用途を見極めた上で、最適なソリューションを探します。それが、革新的な結果につながっています。

csm_suncar-1

「私たちのソリューションで世界を改善するというアイデアは、大きなモチベーションにつながります。私たちの焦点は、常にエネルギー効率の高い自動車です。」(出典:SUNCAR)

ショベルカー向け電動パワートレーン ソリューション

現在、SUNCARの電動パワートレーン・システムの大半は、ショベルカー向けに開発されています。オーストリアのHuppenkothen社と共同で、従来ディーゼルエンジンだった掘削機を初めて電動化しました。これで得た知識は、その後、より多くの大型ショベルカーに電動パワートレーンを搭載するために活用されました。これまで電動化されていたのは、主電動機と空調やファンなどの補助駆動装置だけでしたが、機械の効率をさらに高める方法は他にもあります。例えば油圧システムの効率化、場合によっては完全な電動化。後者のコストは今のところ商業的に実現可能なものではありません。油圧式は建設業界では定評があり、その価値は証明されています。来年にはチューリッヒ工科大学と共同で、2トンショベルを完全に電気で動かし、油圧を使わないようにする研究プロジェクトを開始する予定です。

直感的な3D設計は、掘削機の配線設計をより容易に

プロジェクトの複雑さと柔軟性のために、高度な電気設計ツールが必要でした。

「SUNCARはわずか5人でスタートし、経験もあまりありませんでした。そこで、何人かのお客様に、どの電気CADを使った経験があるか聞いてみました。その結果、EPLANを知りました。 ソフトの使い方がとても直感的なんです。」シュナイダー氏


SUNCARでは、電気設計にEPLAN Electric P8を、3Dで配線やワイヤーハーネスを構築するHarness proDを使用しています。

特にHarness proDの直感的な3D設計は、掘削機の配線設計をより容易にします。開発プロセス全体をドキュメント化し、3Dで行うことは、SUNCARにとって非常に重要なことです。入念な設計と完全な3Dドキュメントは、SUNCARの仕事の一部です。

csm_suncar-2
EPLAN Harness proDを使用すると、ケーブル配線のデジタルツインを素早く3Dで描くことができます。(出典:SUNCAR)

お客様に配線の電気回路図を見せる際には、それがどのように機械に搭載されるか3Dデータも含めて共有します。当初は、特に大企業から懐疑的な見方をされました。彼らは物理的な試作機を使ってこのプロセスを自分たちで行うことに慣れてしまっていたからです。

 

SolidWorksなどの機械CADから機械設計データをインポート

Harness proDのもう一つの大きな利点は、SolidWorksなどの3D CADツールから機械設計データをインポートできることです。SUNCARは、お客様から3Dデータを受け取って、Harness proDを使用してケーブル配線を3Dで行っています。その後、Electric P8を使用して、制御システムと電気部品の接続を設計し、必要なシールドを配置します。

3D空間での実際の配置は、Harness proDで車両にコネクターを配置し、回路図から接続情報を転送し配線します。このようにして、ワイヤーハーネスが正しい位置に配線され、接続されます。設計段階で正しいワイヤーの長さを決めておくことで、最終的に必要部材を節約し、ワイヤーハーネスを正確に準備することができるのです。

配線が完了すると、システムは検証チェックを行います。例えば、あるポイントに十分な配線スペースがない場合など、問題点を早期に検出し、設計者にアラートを表示します。この機能のおかげで、設計段階でのミスを減らすことができます。

 

電気CADが直感的で使いやすい

「EPLANの設計ツールを使って、当社のエンジニアがすぐにスピードアップできることに驚いています」シュナイダー氏

 

時折採用するインターン生も通常2〜3週間で生産的に仕事に取り組めます。これは電気CADシステムがいかに直感的なものであるかを物語っています。3Dデジタルツインの可能性はもちろん、Harness proDで車両の機械CADデータをインポートすることで、開発期間を短縮することができます。Harness proDで設計すると、ケーブル配線のミスや矛盾がほとんどありません。ワイヤーハーネス製造のための完全なデータは、協力会社やメーカーとのコミュニケーションを簡単にします。

 

SUNCARの今後の展望は?

「電化の次は、移動体や機械の自動化です。私たちはそこに大きな可能性を見出しています。海運や鉄道のドライブも、私たちが取り組みたいエキサイティングなチャレンジです。しかし、それはすべてまだ先の話です。」シュナイダー氏



  • facebook
  • twitter
  • mail
事例の種類
海外事例,
導入製品
Electric P8, Harness proD,

お気軽にご相談ください

「EPLANの電気設計ソリューションについて詳しく知りたい」「電気CADの入れ替えは大変そうだけどどうサポートしてくれる?」「自社の電気設計でもEPLANを導入効果ある?」など

どんなことでもお気軽にご相談ください。

お気軽にお問い合わせください
すこし相談してみる