ドイツ最大級のビール醸造所でEPLANを使用
Krombacher（クロンバッハ）は、ドイツ最大級のビール醸造所です。生産システムと物流システムは、会社の拡大に合わせて常に拡張され、近代化されています。Krombacher社のオペレーションエンジニアリング部門は、EPLANを使用して、既存および新規プラントデータの効率的な電気的計画、修正、ドキュメント化を行っています。
Krombacherの醸造システムは、2つの生産工場に分かれています。本社は生産を担当し、ボトリングと物流は道を挟んだ反対側にあります。生産拠点とボトリング拠点は地下ラインで結ばれているため、技術や生産-物流は複雑なものになっています。「高度な自動化を行っています」と説明するのは、オペレーションエンジニアリング部門の責任者であるUlrich Stiebeling氏です。
現在、会社の敷地全体に1000台以上のコントローラと筐体が設置されています。Krombacherは、電気設計にEPLAN Electric P8を、空圧設計にEPLAN Fluidを使用しています。
優れたドキュメントはダウンタイムコストの削減につながる
EPLANで作成された回路図は、PDF形式で見ることができ、階層構造になっています。そのため、システムにエラーが発生したとき、サービス技術者が作業しやすくなっています。
「サービス技術者は必ず故障を見つけてくれます。ただ、故障個所発見にかかる時間が25分なのか数時間なのか、が問題なのです。」Ulrich Stiebeling氏
EPLANで書いた図面やデータはわかりやすいので、高額なダウンタイムを発生させずに、障害の原因を簡単に見つけることができます。また、明確なガイドラインに沿って設計することで、表現の揺れをなくし、設計のミスを未然に防ぐことができます。これは、ボトリング工場などの複雑なシステムを発注する社内チームや外部の協力会社にも当てはまります。このため、Krombacher社では、すべてのプラントサプライヤにEPLAN Electric P8ベースのドキュメントを要求するだけでなく、Krombacher社の基準に合わせたガイドラインに沿った設計ができるようトレーニングを提供しています。
サプライヤーにもガイドラインの提供
DIN EN 81346（注：IEC 81346）の導入により、明確なガイドラインが不可欠になりました。明確なガイドラインがあるということはスムーズなプロセスを作るということです。
「私たちが目指しているのは、プロジェクトに関わるすべての人が効率的に作業できるようにすることです。」Torsten Friedrich氏
すべての仕様が記載されたガイドラインは、EPLANと共同で作成しました。Krombacherから注文を受けると、サンプルドキュメント、マスターデータ、部品ライブラリが提供されます。その目的は、構造、用語、文書を標準化して、構造化されたアーカイブを可能にすること。そして、プロジェクトデータにより迅速にアクセスできるようにし、最終的にはメンテナンスコストを削減することです。
一貫性という点ではフロントランナー
次のステップは、EPLAN Fluidを使って空圧設計を同じように進めることです。エンジニアのUdo Klappert氏は、「空圧機器も電子機器と同様に注意深くチェックする必要があります。Krombacher社のオペレーショナルエンジニアリング部門では、電子機器と空圧機器の一貫した設計と文書化を行うことで、開発設計とメンテナンスにかかる時間とコストを削減しています。
