製品総合カタログダウンロード
製品デモを依頼

ドイツ SENNEBOGEN Maschinenfabrik GmbH

回路図の自動作成でリードタイムの短縮。世界中のサービス技術者がわかりやすい回路図を作成。

事例の種類
海外事例,
業界
建設機械,

オプションリストにチェックを入れたり表を比較したりする反復作業から設計者を開放。設計者が新しいアイディアを生み出すための時間を確保。

EPLANの導入事例(英語)を日本語に訳しています。一部抜粋、わかりやすい日本語に言い換え、追記などを行っています。完全版(英語)はこちらのリンクからご確認ください。

Configurator Accelerates the Designing of Mobile Machines
効果
  • オプション設計の煩雑さからの解放
  • 設計時間の削減
  • 設計者が新規開発に時間を割ける環境

もくじ

企業情報

SENNEBOGEN社の電気・油圧設計は、顧客の仕様に合わせた特注対応をしています。設計にEPLAN Engineering Configuration (EEC)を使い始めてから、電気・流体動力の回路図は、マウスをクリックするだけで作成できるようになりました。そして設計者は、新しいアイデアを生み出すための時間が確保できました。

 

製品種類もオプションも増大・回路図設計も煩雑

世界中で、Sennebogen(ゼネボーゲン)ブランドは、ケーブル掘削機、産業用掘削機、クローラクレーン、テレスコピッククレーンなどの専門メーカーです。同社は約100カ国に進出しており、リサイクル施設や港、木材の取り扱い現場、建設現場などで同社製品が使用されています。

同社の製品のラインナップも多岐にわたっています。幅広い性能と容量のクラスを持つ50以上の基本モデルがあり、ユーザーはすべての製品に対してオプションを選択することができます。オプションには、クローラーまたはシャーシ、高さ調整可能なキャブなどの基本的なオプションから、詳細な特注仕様まで含まれます。

これは、SENNEBOGEN社の、「お客様が必要とするものをすべて作る」という基本理念に基づいているためです。

SENNEBOGEN社では、製品の種類も、オプションの数も増えているため、機械の回路図の作成はますます複雑になっていました。

SENNEBOGEN社のEECプロジェクトディレクター、Roman Eichenseer氏はこう説明します。

「従来は、最大の構成を記述した機種ごとの標準回路図を用意し、注文ごとに処理していました。しかし、この方法ではクレーンのオプションである無線機一つがキャンセルされたり変更されたりした場合、約100枚あるマスター回路図をすべて変更し、再びERPにアップロードしなければなりませんでした。」Roman Eichenseer氏

 

従来の設計方法から回路図の自動作成へ

2011年にEPLAN Platformが導入されました。オプションの数が増えるにつれて、電気および流体動力の回路図作成のコストが増えていたためです。EPLAN Engineering Configuration(EEC)(注:日本未対応)の導入に備えて、電気・油圧設計用のコンフィギュレーターを導入することとなりました。

Eichenseer氏は次のように述べています。

「今では、注文内容をEECに取り込むだけで、回路図は自動的に生成され、オプション内容も処理されています。標準的な構成であれば、もう回路図をさわる必要はありません。」また、新しい部品を導入する場合でも、基本回路図に新しい部品情報を入力するだけです。既存製品のアップグレードや、新しい機械機能を導入する場合も同様です。

 

設計をより簡単に

このように設計作業が非常に簡単になりました。

デザインエンジニアのBirgit Singer氏は、照明、グリッパーのシャットオフ、エンジンの予熱などの電気・油圧機能をすべて回路図で保存しました。そして、それぞれの関係(設計情報)を整理しました。その結果、機械ごとに約100個のパラメーターができあがりました。その中には「はい」「いいえ」でパラメーターを設定できるものもあります。結果的に1台あたり数100種類のバリエーションが存在することになりますが、それはすべて回路図に描かれていると説明します。

 

回路図を機能別に構成する

この新しい設計方法を導入するまでには、多くの準備作業が必要でした。

回路図を機能別に構成するとともに、EECの基本構造であるマクロを定義・設計する必要がありました。最初のシリーズでは500〜600時間かかりました。

しかし、次のシリーズでは、共通の部品があること、作業手順になれたこともあり、より迅速に作業を進めることができました。

世界中のサービス技術者がわかりやすい回路図

EECの導入により、回路図がより多くの情報を持つようになりました。

Singer氏は「10年前の典型的な回路図は30ページ程度だったが、今では140ページ程度になっています。」と説明します。これは機械が複雑になったからという理由だけではありません。同社の回路図を必要とする人は、世界中のサービス技術者です。彼らが、より読みやすく、より明確に構造化され、わかりやすい情報を回路図から得ることができるようにという理由もあります。Singer氏は言います。

「例えば、スイベルやドライブなどの機能別に設計図が構成されているので、エラーの原因をより早く見つけることができます。」

 

リードタイムの削減にもつながった

EECを導入してからの設計者の成果は、すべてにおいてポジティブでした。Eichenseer氏は、「切り替えには時間がかかりました。でもそれは、EECを当社の要件に適合させるために必要な準備でした。今、その努力は報われ、設計データの管理が非常に簡単になり、回路図はより詳細になりました。回路図に多くの情報が含まれるようになりました。」

また、リードタイムも短縮されました。

お客様が機械を発注した時点で、すでに回路図が用意できるようになっています。

 

油圧設計にもメリットあり

SENNEBOGEN社の製品を注文する際にお客様が選択できるオプションは、電気系統と油圧系統の両方に関係しています。現在、SENNEBOGEN社の設計者は、6つの中心的なシリーズの電気および流体動力の設計図をEECに転送し、コンフィギュレーターに反映させています。これで設計作業の90%が完了します。製造部門でも、図面の詳細レベルが向上したことを歓迎しています。

 

設計者が新規開発に集中できる環境

SENNEBOGENが目指したのは、オプションリストにチェックを入れたり、表を比較したりするような反復的な作業から解放され、設計者にゆとりをもたらすことでした。

その結果、設計者が新しいアイデアを生み出すための時間を確保することができました。モバイル機器の設計には、電気モーターの使用など、設計者の経験と専門知識が必要とされる技術革新が必要なのです。

  • facebook
  • twitter
  • mail
事例の種類
海外事例,
業界
建設機械,

お気軽にご相談ください

「EPLANの電気設計ソリューションについて詳しく知りたい」「電気CADの入れ替えは大変そうだけどどうサポートしてくれる?」「自社の電気設計でもEPLANを導入効果ある?」など

どんなことでもお気軽にご相談ください。

お気軽にお問い合わせください
すこし相談してみる